音楽|ラップ&ロック・フュージョン

hiphop

ラップとロックは相容れない!?

Qobuzに、こんなプレイリストがありました、その紹介文

ラップとロックは相容れない――そんな常識を打ち破ってきたのが、ラップ&ロック・フュージョンというジャンルです。ヘヴィなギターリフと激しいボーカルが交錯する力強いサウンドは、決して突然生まれたものではありません。1980年代初頭から、ラップの要素を取り入れたロックはすでに存在していました。
たとえば、ブロンディ(Blondie)の「Rapture」、ザ・クラッシュ(The Clash)の「The Magnificent Seven」、そしてRUN-DMCとエアロスミス(Aerosmith)による名曲「Walk This Way」。
この革新的な融合は、やがてジャンルを越えた表現へと発展していきます。
ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)、バッド・ブレインズ(Bad Brains)、フィッシュボーン(Fishbone)、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against The Machine)など、パンク、ファンク、ラップ、ロックを自由自在に行き来するバンドたちがその流れを加速させました。
本プレイリストでは、ラップとロックの融合によって生まれた名曲を70曲厳選。40年以上にわたる進化の軌跡を辿ります。
ベック(Beck)、ケイク(Cake)、リヴィング・カラー(Living Colour)、コールドプレイ(Coldplay)&ジェイ・Z(Jay-Z)、アンスラックス(Anthrax)、ゴリラズ(Gorillaz)、キッド・ロック(Kid Rock)、デュラン・デュラン(Duran Duran)、リンキン・パーク(Linkin Park)、ドッグ・イート・ドッグ(Dog Eat Dog)、ザ・ルーツ(The Roots)、スイサイダル・テンデンシーズ(Suicidal Tendencies)、リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)、フォンテインズ D.C.(Fontaines D.C.)、アーバン・ダンス・スクワッド(Urban Dance Squad)など、多彩なアーティストたちによるエネルギーあふれる融合の世界をお楽しみください。
Photo: Machine Gun Kelly © Jordi Koalitic

ヒップホップを代表する「2Pac」も、ラップのロックリミックスしてます。ほぼヘヴィーメタルです。

日本の歌謡曲、J-Popも、度々ラップの要素取り入れてます。J-Popは、J-hiphopという独自のジャンルを生み出してます。
歌謡曲も、吉幾三の「おら、東京さ行くだ」の前半はラップです。

歌謡曲×ラップ 名曲ガイド

1980年代から90年代、ラップが歌謡曲に溶け込んでいった歴史的な曲たちを時代順に。
—— by Claude


草創期 — 1980年代前半

「咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー」(スネークマンショー、1981年)

日本で最初にラップの要素をアレンジに取り入れた曲と評される草創期の記念碑。いとうせいこうや音楽ライターも「元祖日本語ラップ」と認める一曲。

「ラップ現象」(YMO・細野晴臣、1981年)

日本のメジャーレーベルにおける明瞭なラップ楽曲の第一号とされる。シュガーヒル・ギャングを思わせるグルーヴ感あるブレイク・ビーツ・サウンド。

「Complication Shakedown」(佐野元春、1984年)

1年間のニューヨーク生活を経てリリース。ロック歌謡の文脈でラップへ接近した先駆的な一曲。

「俺ら東京さ行ぐだ」1(吉幾三、1984年)

歌はラップ、サウンドは演歌を基調としながらもダンサブルなビート感あり。津軽弁で田舎と東京の格差を自嘲的・コミカルに歌い、1985年度オリコン年間21位の大ヒット。大衆にラップ・ヒップホップを一躍メジャーに押し上げた名曲。作詞・作曲・歌唱すべて吉幾三本人によるシンガーソングライター作品。


ブレイク期 — 1990年代

「今夜はブギー・バック」(小沢健二 feat. スチャダラパー、1994年)

歌謡的なメロディーとラップが絶妙に融合。オザケンの甘い歌声とスチャダラパーの軽快なラップが絡み合う、90年代を代表する一曲。

「DA.YO.NE」(EAST END×YURI、1994年)

友人同士の会話をテーマにした日常系ラップ。若者の俗語・流行語を積極的に取り入れ、日本のラップ曲として初のミリオンセラーを達成。


融合・進化期 — 1990年代末

「Grateful Days」(Dragon Ash、1999年)

ミクスチャー・ロックのイメージだったDragon Ashがヒップホップを取り込んで大ヒット。日本でヒップホップの裾野が広がったのはこの曲の影響が大きいとされる。


  1. 吉幾三は1952年青森県生まれ。演歌系では数少ないシンガーソングライターとして、千昌夫への楽曲提供などで実力を認められたのち、「俺ら東京さ行ぐだ」で一躍メジャーに。その後「雪國」(1986年)でオリコン1位を獲得し、本格演歌歌手として完全に路線転換。2008年にはニコニコ動画での「IKZO」ブームで再注目を集め、ネット世代にも名前を広めた。 ↩︎