【原則】
主格のアクセントの形と位置を維持しようとする
【アクセント移動と変化】
(1)話し言葉を流暢にするために、アクセントの移動と変化が起きる場合がある
(2)語末の「οι」「αι」は短母音として扱う(「οις」「αις」は二重母音)
(3)短母音の曲アクセントは必然的に長母音になる(P16)。
—— 「ᾶ」ア〜、「ῖ」イ〜、「ῦ」ユ〜。(「ε」「ο」は「ῆ」「ῶ」がある。)
(4) アクセントの移動と変化は、「制限規則」と「接語」によって生じる
—— 接語のアクセントが消失する場合がある
1.制限規則(P53)
—— ギリシャ語は、「制限規則」の範囲内でしかアクセントを持てない
(1)鋭アクセント
—— 語末から3音節以内であればどこにでも付くことができる
1)【制限規則】語末音節が長母音・二重母音
—— 語末から3音節めに付くとはできず、2音節目に移動する
2)名刺の格変化による属格・与格の語末音節の鋭アクセント
—— 長母音・二重母音の場合、曲アクセントに変化する
—— 名詞の格変化特有の変化で、制限規則とは関係ない
【第2変化名詞】
—— 属格と与格で鋭アクセントが曲アクセントに変化する(P31)
【第1変化名詞】
—— 複数・属格は語末に曲アクセントを持つ(P45)
【第3変化名詞】
—— 複数・属格の語末の鋭アクセントは、曲アクセントに変化する(P83)。
(2)曲アクセント
—— 語末から2音節目以内に付くことができる
【制限1】語末音節が長母音・二重母音
—— 語末から2音節目の曲アクセントは、鋭アクセントに変化する
【制限2】2音節目が長母音・二重母音 + 語末が短母音
—— 2音節目のアクセントを維持するためには、曲アクセントにしなければならない(上記原則)
(3)動詞の母音融合による曲アクセント
—— 語末が「-έω」で鋭アクセントのとき、母音融合によって、曲アクセント「-ῶ」に変化する。
2.前接語(P43)
—— 直前の語との関係で、アクセントが消失する【原則】
1)語末から3音節目に鋭アクセントがある場合
—— アクセントの受け渡しによって、語末音節が鋭アクセントに変化する。
—— 3音節目は曲アクセントになることはない(上記(2)参照)
2)語末から2音節目に曲アクセントがある場合
—— アクセントの受け渡しによって、語末音節が鋭アクセントに変化する。
—— 2音節目が鋭アクセントの場合は、アクセントの受け渡しなし【例外】
3)語末音節に鋭アクセントがある場合
—— まず、語末音節の鋭アクセントは、他の語が続くと重アクセントに変化するのが原則(P16)
—— ただし、前節語が続くとアクセントの受け渡しによって鋭アクセントを維持する。
4) 語末音節に曲アクセントがある場合
—— 前接語のアクセントは消失するが、受け渡しはなく直前の語のアクセントに変化なし。
2.後接語
—— 後続する単語に密接して発音されるため、アクセントを持たない(重アクセント)
—— 冠詞や前置詞、接続詞など
1)定冠詞
—— 主格、対格:語末音節の鋭アクセントは原則通り重アクセントにする(P16)
—— 男性・女性の主格(「ὁ」「ἡ」)は元々自身のアクセントを持たない
—— 属格・与格:語末音節の曲アクセントは例外(アクセントあり)
