ハイブリッドラボ

点訳研究

点訳研究:「の」の準体助詞と形式名詞の違いとラボ流の取り扱い

国語文法における「の」の二つの用法ハイブリッドラボを進めていると『〜のである』『〜のだろう』という文章で表現したいのですが、多くが8拍以上となってしまい、なかなか使いづらく、泣く泣く言い換えて対処することが多です。、ただ、リズム上「の」の前...
作品背景

作品背景|ポワロとメグレ──通信の時代に生きる二人の探偵

〜クリスティが書かなかった「POLCOD」〜1930年代、ヨーロッパではすでに電報と電話が社会の神経のように張りめぐらされていた。その中で、二人の名探偵――エルキュール=ポワロとジュール・メグレ――は、まったく異なる「通信の世界」に生きてい...
点訳研究

作品背景|メグレはワインではなくビールを飲む

フランス的「庶民の一杯」カフェのビール、食卓のワインジョルジュ・シムノンの〈メグレ警部シリーズ〉には、印象的な飲み物の描写がいくつも登場する。その多くがワインではなく、「冷えたビール」であることに気づく読者は少なくないだろう。フランスといえ...
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作品背景|エトワール・デュ・ノール「北極星号」

エトワール・デュ・ノール「北極星号」ジョルジュ・シムノン『怪盗レトン』(1931)の中で、警部メグレが受け取る三通目の電報に、一つの列車名が登場する。Pietr-le-Letton embarqué compartiment G.263, ...
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点訳研究|4字漢字——必ず区切る必要あるか?

彼は予審判事である。これまで、何の疑問も持たずに当然のごとく彼は|予審|判事である。4字漢字は、真ん中で区切っていた。もちろん意味のまとまりとしても真ん中で区切っておかしくない。しかし、前々から少し違和感があった。意味のまとまりで区切るとす...
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🕵️‍♂️作品背景|ベルティヨン式人相記録 —— 科学が「顔」を測った時代

ベルティヨン式人相記録とは十九世紀の末から二十世紀初頭にかけて、ヨーロッパの警察は「個人を科学的に識別する」新しい方法を手に入れた。それが、ベルティヨン式人相記録(le système Bertillon) である。アルフォンス・ベルティヨ...
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点訳研究|「〜ているように」——形式名詞と補助動詞の処理

ストーブがいっそう大きくのどを鳴らしているように思えた。「鳴らしているように思えた」をどのように区切るか問題となります。『点訳の手引き』に従えば、「いる」は補助動詞で自立語として処理するので、その前で区切らなければ間違いになります。鳴らして...
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作品背景|イギリスとアメリカ警察階級の違い

ジャップ主任警部とヒース巡査部長推理小説を読むとよく登場するのが「警部(Inspector)」や「Sergeant(巡査部長)」です。しかしイギリスとアメリカでは、この呼び方が必ずしも同じ階級を意味するわけではありません。アガサ・クリスティ...
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🇱🇻作品背景|『謎のラトヴィア人』——ラトヴィアとは

『怪盗レトン』とラトヴィア『Pietr le Letton』 は、邦題では『怪盗レトン』と訳される。しかし、現代を直訳すると「ラトヴィア人ピエトル」という固有名になる。つまり「レトン=ラトヴィア人」なのである。シムノンはなぜ、このような国籍...
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点訳研究|補助動詞と純粋動詞、「する」「いる」など

基本原則(7拍基準)ラボ流では、7拍以内であれば「する」「いる」「ある」「おく」は前の語と続けて書くことを基本にしています(補助動詞、純粋動詞に限らず7拍基準を順守)。この理由は、これらの動詞は、補助動詞の意味を持つことや、2拍で成立してい...