翻訳研究|自分には敏感すぎるヘイスティングス(ネタバレあり)

アガサ・クリスティ、『スタイルズ荘の怪事件』に出てくる、ヘイスティングスの恋愛問題の続きです。
今回は、鈍感なヘイスティングスではなく、敏感なヘイスティングス、いや、自分のことには敏感すぎるヘイスティングスというのでしょうか💦
お相手は、友人でスタイルズ荘の当主と言っていい『ジョン・キャヴンディッシュ』の奥さん『メアリー=キャヴンディッシュ』です。

AIに書かせたら、自分でも惚れてしまいそうな美しいご夫人の画像ができました。
実は、メアリー自身が、自分がロシア人とイギリス人のハーフであることを告白するのですが、私も「それならば」と納得してこのアイコン画像を採用しまいました。

そもそも、友人の奥さんに恋心を抱いてしまうところで、「おいおい」と言いたくなるのですが、それは置いておいて。
ヘイスティングスが、敏感すぎて感違いしてしまいそうなシーンをいくつか。


まず、スタイルズ荘についた翌日、さっそくメアリーから、昼食後の散歩に誘われます。一緒にテニスもやってましたよ!
一目ぼれしたから、さぞかし嬉しかったでしょう。画像もそんな感じで(第一章

I did not see Mrs. Cavendish until lunch-time, when she volunteered to take me for a walk, and we spent a charming afternoon roaming in the woods, returning to the house about five.

ミセス=キャヴンディッシュ|には|昼食の|時まで|会わなかったが、|彼女の|方から|散歩に|誘ってくれた。||そして|私たちは|午後の|時間を、|森を|歩きながら|楽しく|過ごし、|5時頃に|家に|戻った。


次に、殺人事件が起きた夜、ヘイスティングスはメアリーから尋ねられます。ここでも軽くスキンシップ!(第三章)

Mary Cavendish laid her hand upon my arm.

メアリー=キャヴンディッシュが|私の|腕に|手を|置いた

メアリーの姿は、おそらく外出用ドレスに農作業用の上っ張り(エプロン?)だと思うのですが、なかなかうまくできませんでした。

“What is it? Why did Dr. Bauerstein seem so—peculiar?”

「どうしたんでしょう?||なぜ|ドクター=バウアースタインは、|あんな風に。||おかしいのでは?」


そして、第十章では恋敵(!?)のドクター・バウアースタインが逮捕されて、ポワロからメアリーについてこう聞かされます。

“Well, it is this: that Mrs. Cavendish does not care, and never has cared one little jot about Dr. Bauerstein!”

「それは|こうだ。||ミセス=キャヴンディッシュは、|ドクター=バウアースタインの|ことなど|少しも|気にかけて|いないし、|かつて|気にかけた|ことも|一度も|ない!」

“Because she cares for someone else, mon ami.”

「彼女には、|ほかに|気になる|人物が|いるからだよ、|モナミ」

“Oh!”

「おお!」

「おお!」じゃ、ねえだろ・・・ヘイスティングス!まあ、気持ちはわからんでもない(*´Д`)
しかし、ポワロも意地が悪い・・・
で、結局・・・・

What did he mean? In spite of myself, an agreeable warmth spread over me.
I am not a vain man where women are concerned, but I remembered certain evidences, too lightly thought of at the time, perhaps, but which certainly seemed to indicate——

私は|喜びを|隠せなかった。||どういう|意味だ?
私は|自分でも|気づかぬうちに、|心地よい|温もりが|胸に|広がるのを|感じた。||私は|女性に|対して|自惚れるような|男では|ないが、|確かに|そう思える|ような|徴候を|思い出した。||その時は|あまり|深く考えなかったが、|それは|確かに|意味が|ありそうな。

正直なところ、ここの段落はなんか気恥ずかしくて訳しにくかったです。なので、ほぼ AI 訳そのまま💦


そして、最後の仕上げです。夫のジョンが逮捕されたときの場面(第十章)
まあ、ポワロのあの言葉で、勘違いしてもしょうがない。精悍な顔のキャプテン・ヘイスティングス

Behind me, with a wild cry, Mary Cavendish fell heavily against me, and as I turned to catch her I met the quiet triumph in Poirot’s eyes.

そのとき私の背後で、メアリー・キャヴンディッシュが悲鳴をあげて私にもたれかかってきた。
私はとっさに彼女を支えながら振り返った。

背後のポワロの笑顔は、本文ではさすがに使ってませんよ!でも、このブログではありかと思って(笑

この、ヘイスティングスの恋。最後は、どうなるか!
読者のみなさんはご存じの通り、最高に心温まるエピローグを迎えます。
メグレシリーズのシムノンに比べると、クリスティーってほんと優しいなあと思います。
以上、ハイブリッド点訳の途中ですが、ふと思いついたので書いてみました💦

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