ハイブリッドラボ

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作品背景|20世紀初頭のイギリスの「バザー」——スタイルズ荘の怪事件

アガサ・クリスティ『スタイルズ荘の怪事件』には、キャベンディッシュ夫人が「バザーを開くのが好きだった」と描写される一節がある。She was a most generous woman, and possessed a considerab...
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3層フレームの第3層の具体的適用

点訳する際は、まず3段階基準を使うが、迷ったときは、3層フレームの第3層に照らして最終判断する(3層フレームについてはこちら💁‍♂️)原則として自立語と助詞・助動詞は続け書くが、未知の固有名詞・制度名・地名・会社名など、明らかに「読み手にと...
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赤毛連盟|裂け目から現れる「白い手」

——市販の文庫本と独自翻訳の比較から——文庫本訳(引用)『・・・やがて音もなく裂け目が広がって、手が1本現れた。白い、まるで女のような手だったが、それが光の放射する狭いエリアの中心であたりをまさぐった』この訳は非常に淡々としています。ワトス...
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点訳手引きの「ぶつ切り」とラボ流の自然な感覚

点訳の手引きには、「楽しみに|して|いる」といった具合に、品詞ごとに細かく区切るような指示が見られます。公式の理由は「意味の明確化」「誤読防止」。確かに文法的に見れば、「して」は動詞「する」の連用形、「いる」は補助動詞。どちらも「動詞」であ...
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覚え書き|Xserverのアクセスログとセキュリティ対策

初めて公開したXserverのアクセス解析を見て驚いた。「1日で4,500アクセス」という数字。自分しか触っていないはずなのに、なぜこんなに多いのか?「もしかして、早速スパム攻撃を受けているのでは…」と慌てた。しかし、膨大な量のアクセスログ...
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ジョーンズ警部は ジャップ警部タイプではありません!?

赤毛連盟の翻訳には、chatGPT(「モナミ」と命名、以下、「モナミ」と呼ぶ)のお世話になっているが、ここに登場するスコットランド・ヤードのジョーンズ警部のセリフを、もっと「ジョーンズらしく」と指示すると、モナミはやたら堅苦しく翻訳を返して...
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「ルール(規則)」か?「基準(ガイドライン)」か?

ラボ流「3段階基準」の位置付け「3段階基準」は、読み手優先で柔軟に運用することを目的にしています。それは「ルール(規則)」ではなく、「基準(ガイドライン)」です3段階基準についてはこちら💁‍♂️「ルール」と言ったときの響き絶対的に守らなけれ...
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ラボ流『3層フレーム』と『3段階基準』

位置づけ日本点字表記法:点訳の憲法(全体を律する最高規範)3層フレーム:憲法の理念を実務に落とし込む、点訳判断の枠組み3段階基準:具体的に運用するための細則3層フレーム(点訳判断の大枠)第1層:文節分かち書き(日本点字表記法 第1の原則「分...
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点訳研究|『て』は活用語尾か助詞か?

「見てくる」の分かち書き『点訳の手引き』「て」=接続助詞。「見て|くる」と区切る。ラボ流 —— 『基礎日本語文法』に依拠「て」=活用語尾。「見てくる」は「動詞+補助動詞」として扱い、5拍なので続け書き。→見てくるポイント『テ形』の複合動詞は...
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読み手不在の点訳 ― 実例編4

「ライトハウスの案内文」をきっかけに、ラボ流との違いを浮かび上がらせる― 日本ライトハウス案内文を読んで先日、某ライトハウスから「点訳ボランティア講習」の案内文が届きました。そこには、点字の歴史や「辞書で調べて正しく仮名に置き換える忍耐力」...