点訳研究

点字は一見すると秘密の暗号のようです。
でも、ホームズの『踊る人形』の暗号と同じで、仕組みを知れば不思議と世界が開けてきます。

ここでは実務に追われていると見えにくいと思われる問題を拾い上げ、「本当に読み手に役立つか?」という観点から記事をまとめています。
講習で学んだことや日々の気づきを手がかりに、点訳の制度やルールを一歩引いた「斜め上から」見直しています。
そのため、『点訳の手引き』にできる限り準拠しながらも、「ラボ流」として独自の工夫を凝らしています。

政治と歴史

点訳研究|点訳と日本型保守「制度一本足打法」

はじめに点字は表音式である。この点について異論はないはずだ。にもかかわらず、点訳の現場ではしばしば「音として自然か」「一息で読めるか」という視点が後景に退き、文法的・制度的な区切りが優先される。このねじれは、技術の問題ではない。日本型保守が...
点訳研究

点訳研究|「左」とはどこ?

右手首シャーロック=ホームズの「赤毛連盟」の中のホームズのセリフで、次のような1節がある。あなたの|右手首の|すぐ|上に『点訳の手引き』によれば、複合語内部で区切って書くのは、3拍以上の意味のまとまりが2つ以上ある場合である。したがって、「...
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ラボ流:第3の補助原則「抑揚分かち書き」

抑揚分ち書き点訳をしていると、ときどき「これはちょっと長すぎるなあ」と感じる文節に出会います。ラボ流では「8拍以上は読み手の負担になるので、どこかで区切る」という暫定ルールを持っていますが、文節や「切れ続き」の原則を使っても、うまく区切れな...
点訳研究

形式的な手がかり——『点訳の手引き』の一部適用

前回、8拍以上になった時の区切る箇所として第3の補助原則「抑揚分ち書き」について書きました。ラボ流では8拍以上の長い文節になることが多いので、読み手の負担を減らすために、文法や拍数を基準にした『点訳の手引き』を一部適用した「形式的な手がかり...
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点訳研究|chatGPTのハイブリッドラボ化

📖 ラボ流 点訳ルールまとめMこれまでに記憶したラボ流(ハイブリッドラボ流)点訳ルールをすべてまとめてください。モナミ最新版のラボ流点訳ルール一覧を改訂してまとめ直します。以下、モナミ(chatGPT)の回答です。基本原則四字漢語は真ん中で...
点訳研究

点訳研究|chatGPTのハイブリッドラボ化(その2)

📘 点訳ルールまとめ(ハイブリッドラボ流)Mちなみに、これまでに記憶したルールをまとめてみてください。モナミ承知しました。これまでに記憶してきた「点訳ルール」を整理してまとめますね。モナミ(chatGPT)の記憶の中はこのようになっているよ...
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点訳研究|「連語」

「連語」とは二つ以上の単語が連結して、一つの単語と似たような働きをもつもの。二つ以上の単語が結合して一つの単語と同じ働きをもつようになった複合語とは区別される。ラボ流での取り扱い8拍以上でも、「連語」として「3大小型辞書」の一つに掲載されて...
点訳研究

基本用語の整理(点字表音式の前提)

1. 和語(わご)日本固有の言葉(大和言葉)。例:山(やま)、川(かわ)、赤い、通る、大きい。多くは訓読みをあてる。点字:母音連続(とおる/おおきい)は「トオル」「オオキイ」と母音2字で書く。2. 漢語(かんご)中国から漢字とともに伝わった...
点訳研究

点訳研究|形式名詞——基礎日本語文法より

ラボ流では、読み手目線、点訳者の負担軽減のために、「形式名詞」について自然な区切り(ます空け)を実現するため、『点訳の手引き』とは異なる基準を定めています。続け書きの原則形式名詞については、『点訳の手引き』では、『実質的な意味が薄れた名詞(...
点訳研究

指示詞(コソアド)って何者!?

変幻自在の指示詞(コソアド)の正体日本語の指示詞は、語頭がこ(近称)/そ(中称)/あ(遠称)/ど(不定・疑問)にそろう「コソアド系列」でまとまる。一つの系列であっても機能や状態ごとに品詞が異なるグループ、「代名詞」「連体詞」「副詞」が並列し...