政治と歴史

点訳研究|点訳と日本型保守「制度一本足打法」

はじめに点字は表音式である。この点について異論はないはずだ。にもかかわらず、点訳の現場ではしばしば「音として自然か」「一息で読めるか」という視点が後景に退き、文法的・制度的な区切りが優先される。このねじれは、技術の問題ではない。日本型保守が...
点訳研究

ラボ流、翻訳テクニック

ハイブリッドラボでは翻訳と点訳を並行した同時作業として翻訳しています。市販の文庫本は、翻訳者も点字にすることまで意識して翻訳してないと考えるのは自然だと多います。しかし、翻訳と点訳を同時にやると、ちょっとした翻訳の工夫で、点字にした場合の読...
作品背景

作品背景|1920年代アメリカ、ジャズ・エイジ——ベンスン殺人事件

ヴァンスの皮肉ヴァン・ダインの『ベンスン殺人事件』の一節である。“This chap Vollard,” he remarked at length, “has been rather liberal with our art-fearin...
点訳研究

点訳研究|「左」とはどこ?

右手首シャーロック=ホームズの「赤毛連盟」の中のホームズのセリフで、次のような1節がある。あなたの|右手首の|すぐ|上に『点訳の手引き』によれば、複合語内部で区切って書くのは、3拍以上の意味のまとまりが2つ以上ある場合である。したがって、「...
作品背景

作品背景|フィロ・ヴァンスと1920年代アメリカの美術コレクターたち

1920年代のアメリカ大戦後のアメリカの繁栄第一次世界大戦後、アメリカは未曾有の経済的繁栄を迎えた。ヨーロッパの没落した貴族や旧家が財産を手放す中、アメリカの新興富裕層はその財力を背景に美術市場の主役となった。美術品の収集は単なる趣味にとど...
作品背景

作品背景|フィロ・ヴァンスと東洋美術ブーム

ヴァンスの引用ヴァンスの美術コレクションには、私たちが聞いたことのない、中国の版画作家の名前が並ぶ。Vance’s Chinese prints constituted one of the finest private collectio...
作品背景

作品背景|フーシェの言葉とヴァンス——ベンスン殺人事件

ヴァンスの引用ベンスン殺人事件の中で、ヴァンダインがヴァンスを評する次の一節があります。His snobbishness was intellectual as well as social. He detested stupidity e...
点訳研究

ラボ流:第3の補助原則「抑揚分かち書き」

抑揚分ち書き点訳をしていると、ときどき「これはちょっと長すぎるなあ」と感じる文節に出会います。ラボ流では「8拍以上は読み手の負担になるので、どこかで区切る」という暫定ルールを持っていますが、文節や「切れ続き」の原則を使っても、うまく区切れな...
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🇮🇹🇺🇸作品背景|メディチ家の肖像画——ベンスン殺人事件

フィロ・ヴァンスの容姿を例えると、その口元はメディチ家の肖像画のよう禁欲的な冷たさがあったという。I am thinking particularly of Bronzino’s portraits of Pietro de’ Medici...
点訳研究

点訳者のための三大小型辞書

三大小型辞書とは(ラボ流)点訳の実務では、言葉が慣用的に使われているかどうかを確認する場面が多くあります。そんなときに頼りになるのが、小型国語辞典です。7〜8万語を収録し、机上でも扱いやすく、それぞれに特色があります。ラボ流推薦の点訳で役に...