動詞の現在分詞と形容詞の区別
フランス語では現在分詞と形容詞が 同じ形(-ant) になる。
よって、形ではなく 文法的役割 で区別します。
現在分詞と形容詞の判定基準
◎ 現在分詞(participe présent)
- 動作を表す
- 修飾対象と能動関係がある(〜しているもの)
- 不変化(性数変化しない)
- 多くの場合 “副詞的” に働く
例:
Une femme chantant dans la rue.
(通りで歌っている女)
◎ 形容詞(adjectif en -ant)
- 動作ではなく「資質」を描く
- 性質・状態を表す
- 名詞を性数一致で修飾できる
- 文の補語にもなる
例:
une femme charmante
(魅力的な女性)
歴史的背景
フランス語では、多くの現在分詞が -ant の形容詞へ転化 しました。
例:
- fatigant(疲れさせる → 疲れさせるような)
- intéressant(興味深い)
- touchant(心打つ)
- charmant(魅力的な)
- vibrant (「震える」→「生き生きした」)
