永久路歩浪

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言葉と文法|形式名詞を「クラス」として理解する

形式名詞日本語の「形式名詞(こと・もの・ところ・わけ…)」は、意味が希薄で学習者にはつかみにくい存在です。これをプログラミングの基本概念──「クラス」「インスタンス」「オブジェクト」「メソッド」に例えると、理解がすっきりします。プログラミン...
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言葉と文法|「Xバー理論」について

Xバー理論(X-bar theory) は、チョムスキーの理論体系「生成文法」の中で、1970年代に発展した 統語構造の普遍的な型を説明する理論 です。この理論によって、異なる言語を「同じ構造の変形(word order)」として説明できる...
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言葉と文法|生成文法

文の構造については、学校で習った「学校文法」よりも、現代言語学の「生成文法」の仕組みでシステム的に覚えるとわかりやすくなリます(特に理系)。「形容動詞」に違和感があって、「イ形容詞」「ナ形容詞」で覚える方がわかりやすのと同じでしょう。文(節...
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言葉と文法|文の構造——言語学的整理

言語学的な「単文」・「重文」・「複文」についてのまとめ学校文法と現代言語学学校文法では、「述語の数」を基準に「単文・重文・複文」に分けます。現代言語学(統語論・生成文法など)では、「節(clause)」を基本単位として、節の階層関係や構造で...
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言語と文法|文の構造——「句」と「節」

「句」と「節」「句」と「節」の違いは、述語を含むかどうかである節(せつ)定義述語(動詞・形容詞・助動詞など)を含む文の単位。例「雨が降る」「彼が来たら」「本を読むとき」特徴:文の中で「主語+述語」という構造を持つ。独立して一つの文になること...
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翻訳研究|ワトスンの「Not in a good cause.」(番外編)

ホームズが発した「the couse !」コナン・ドイル『ボヘミアの醜聞』の中で、ワトスンがホームズに向かって放つ一言 “Not in a good cause.” は、単なる忠実な相棒のセリフとして読むこともできます。それに対して、ホーム...
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翻訳研究|ワトスンの「Not in a good cause.」

「Not in a good cause.」=「大義のためなら」『ボヘミアの醜聞』の中で、ホームズが「法を犯すことにためらいはないのか?」と問いかける場面があります。これに対してワトスンは即座にこう答えます。“Not in a good c...
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🇬🇧作品背景|イギリスの結婚許可証(Marriage Licence)

結婚式に巻き込まれた馬丁「ホームズ」シャロック・ホームズの「ボヘミアの醜聞」に、馬丁に変装したホームズがワトスンの前で、思い出して笑ってしまう場面があります。It seems that there had been some informa...
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翻訳研究|「St.」で迷子になった話

St.=Street?Station?・・・でしょ!St. John’s Wood=ジョンズ・ウッド・ストリート!?最初に私はこう信じてました。St.=Street。だから「St.John’s Wood」を「ジョンズ・ウッド・ストリート」だ...
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🇬🇧作品背景|ロンドンの法曹学院——インナー・テンプル

インナーテンプル『ボヘミアの醜聞』に登場するゴドフリー・ノートンは、「インナー・テンプル所属の法廷弁護士」として紹介される。一見、地名か学校名のように聞こえるが、インナー・テンプル(Inner Temple)は実在する組織であり、ロンドンの...