研究ノート

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言語と文法|文の構造——「句」と「節」

「句」と「節」「句」と「節」の違いは、述語を含むかどうかである節(せつ)定義述語(動詞・形容詞・助動詞など)を含む文の単位。例「雨が降る」「彼が来たら」「本を読むとき」特徴:文の中で「主語+述語」という構造を持つ。独立して一つの文になること...
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翻訳研究|ワトスンの「Not in a good cause.」(番外編)

ホームズが発した「the couse !」コナン・ドイル『ボヘミアの醜聞』の中で、ワトスンがホームズに向かって放つ一言 “Not in a good cause.” は、単なる忠実な相棒のセリフとして読むこともできます。それに対して、ホーム...
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翻訳研究|ワトスンの「Not in a good cause.」

「Not in a good cause.」=「大義のためなら」『ボヘミアの醜聞』の中で、ホームズが「法を犯すことにためらいはないのか?」と問いかける場面があります。これに対してワトスンは即座にこう答えます。“Not in a good c...
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🇬🇧作品背景|イギリスの結婚許可証(Marriage Licence)

結婚式に巻き込まれた馬丁「ホームズ」シャロック・ホームズの「ボヘミアの醜聞」に、馬丁に変装したホームズがワトスンの前で、思い出して笑ってしまう場面があります。It seems that there had been some informa...
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翻訳研究|「St.」で迷子になった話

St.=Street?Station?・・・でしょ!St. John’s Wood=ジョンズ・ウッド・ストリート!?最初に私はこう信じてました。St.=Street。だから「St.John’s Wood」を「ジョンズ・ウッド・ストリート」だ...
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🇬🇧作品背景|ロンドンの法曹学院——インナー・テンプル

インナーテンプル『ボヘミアの醜聞』に登場するゴドフリー・ノートンは、「インナー・テンプル所属の法廷弁護士」として紹介される。一見、地名か学校名のように聞こえるが、インナー・テンプル(Inner Temple)は実在する組織であり、ロンドンの...
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🇬🇧作品背景|ホームズの時代とビール文化

a glass of half-and-half『ボヘミアの醜聞』の一場面で、ホームズは馬丁にまじって働き、報酬として「a glass of half-and-half(ハーフ・アンド・ハーフ)」を飲む。一見すると些細な飲み物の描写にすぎな...
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🇺🇸作品背景|英国の警部とは違う? ヴァンスの相棒マーカム地方検事

英国探偵小説の「警部」たちシャーロック・ホームズにはレストレード警部、エルキュール・ポワロにはジャップ警部が登場します。彼らはいずれもスコットランドヤードの実務警察官で、捜査権限を持つものの、探偵に先を越される「引き立て役」として描かれるこ...
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🇺🇸作品背景|タマニー・ホールと改革派 ― ベンスン殺人事件

地方検事マーカムの背後にあるニューヨーク政治S.S.ヴァン・ダインの処女作『ベンスン殺人事件』は、地方検事マーカムの登場から始まります。彼は「独立・改革派(Independent Reform Ticket)」の候補として選ばれ、ニューヨー...
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点訳研究|「連語」

「連語」とは二つ以上の単語が連結して、一つの単語と似たような働きをもつもの。二つ以上の単語が結合して一つの単語と同じ働きをもつようになった複合語とは区別される。ラボ流での取り扱い8拍以上でも、「連語」として「3大小型辞書」の一つに掲載されて...