翻訳研究

研究ノート

ジョーンズ警部は ジャップ警部タイプではありません!?

赤毛連盟の翻訳には、chatGPT(「モナミ」と命名、以下、「モナミ」と呼ぶ)のお世話になっているが、ここに登場するスコットランド・ヤードのジョーンズ警部のセリフを、もっと「ジョーンズらしく」と指示すると、モナミはやたら堅苦しく翻訳を返して...
研究ノート

赤毛連盟|裂け目から現れる「白い手」

——市販の文庫本と独自翻訳の比較から——文庫本訳(引用)『・・・やがて音もなく裂け目が広がって、手が1本現れた。白い、まるで女のような手だったが、それが光の放射する狭いエリアの中心であたりをまさぐった』この訳は非常に淡々としています。ワトス...
点訳研究

ラボ流、翻訳テクニック

ハイブリッドラボでは翻訳と点訳を並行した同時作業として翻訳しています。市販の文庫本は、翻訳者も点字にすることまで意識して翻訳してないと考えるのは自然だと多います。しかし、翻訳と点訳を同時にやると、ちょっとした翻訳の工夫で、点字にした場合の読...
研究ノート

翻訳研究|フィロ・ヴァンス?ファイロ・ヴァンス?——ベンスン殺人事件

どちらも「Philo Vance」の日本語表記として使われてきましたが、整理してみました。🔹 原語Philo Vance(ファーストネームPhiloは、ギリシャ語由来で「愛する者」という意味。ラテン語の "Philos" に近い発音です)🔹...
研究ノート

翻訳研究|カーリーはスーパーマン!?

使用人「カーリー」の肩書きカーリーの紹介文に「仕え人(servant )」「執事(butler)」「従僕(valet)」「家令(major-domo)」「料理番(cook)」という聞いたこともない肩書きがゾロゾロ並んでいる・・・スーパーマン...
研究ノート

翻訳研究|七ポンド半の意味 ——ボヘミアの醜聞

『ボヘミアの醜聞』の冒頭、ホームズが久しぶりにワトスンと再会する場面で、こんな台詞があります。“Wedlock suits you,” he remarked. “I think, Watson, that you have put on ...
研究ノート

翻訳研究|ホームズの大物依頼人への態度

ホームズの態度とその口調シャーロック=ホームズは、どんな相手にも一歩も引かない探偵です。『ボヘミアの醜聞』では、貴族を名乗る依頼人を前にしても臆することなく、冷徹な態度を崩しません。この姿勢を日本語にどう表すかは、ホームズ像を大きく左右する...
研究ノート

翻訳研究|「St.」で迷子になった話

St.=Street?Station?・・・でしょ!St. John’s Wood=ジョンズ・ウッド・ストリート!?最初に私はこう信じてました。St.=Street。だから「St.John’s Wood」を「ジョンズ・ウッド・ストリート」だ...
研究ノート

翻訳研究|ワトスンの「Not in a good cause.」

「Not in a good cause.」=「大義のためなら」『ボヘミアの醜聞』の中で、ホームズが「法を犯すことにためらいはないのか?」と問いかける場面があります。これに対してワトスンは即座にこう答えます。“Not in a good c...
研究ノート

翻訳研究|ワトスンの「Not in a good cause.」(番外編)

ホームズが発した「the couse !」コナン・ドイル『ボヘミアの醜聞』の中で、ワトスンがホームズに向かって放つ一言 “Not in a good cause.” は、単なる忠実な相棒のセリフとして読むこともできます。それに対して、ホーム...