🇫🇷フランス語|条件法と接続法

条件法は主節の動詞の活用法

フランス語モードの最重要ポイント(『法』における条件法)

  • ■ 接続法=従属節の動詞が変化する法
  • ■ 条件法=主節の動詞が変化する法

条件法とは「主節の動詞そのものが条件法という“法(mood)”に変化した形」である。

接続法は従属節の動詞の活用法だが、条件法は“主節の動詞”が活用される。
ただし、例外として『時制』における条件法がある。

以下、「法」おける条件法について接続法と比較する

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条件法は「主節の動詞の法(mood)」である

Je voudrais un café.
(コーヒーをいただきたいのですが)

主節の動詞:voudrais(条件法)
従属節:なし

ここでは 主節の動詞が条件法に変化しているだけ
従属節に影響はない。

Si j’avais le temps, je viendrais.
(もし時間があれば来るのに)

主節:je viendrais(条件法)
従属節:j’avais(半過去)←これは条件法ではない

つまりここでも、主節の動詞だけが条件法。

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接続法と根本的に違うポイント

接続法
Je veux que tu viennes.
(来てほしい)

主節:veux(直説法)
従属節の動詞:viennes(接続法)

  • ● 接続法は“従属節側”が変化する
  • ● 条件法は“主節側”が変化する

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条件法は2種類の性質をもつ

時制(tense)としての条件法

従属節に現れる条件法

“法として” ではなく “時制として” の条件法。
主節が過去のとき、 従属節の“未来”が条件法になる

(1)未来の過去を表現する法

Il a dit qu’il viendrait.
来ると言った → viendrait=条件法現在=過去から見た未来)

※ 『a dit』 は “複合過去”で、 従属節の時制(viendrait)を『条件法』へ変換させる。
(従属節が未来)報告の視点が “過去” にあるとき “過去の未来”として従属節を『条件法』で表す

法(mood)としての条件法

主節に現れる条件法

→ 婉曲・仮定・推量
→ Je voudrais / je viendrais / il serait

(推量・仮定)非現実の仮定を表現する法
Je viendrais si j’avais le temps.
(もし時間があれば来るのに)

(婉曲)丁寧に話す時 
Je voudrais vous parler.
(お話ししたいのですが⇨主節)

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条件法と接続法との同時使用

Je voudrais que tu viennes.
(あなたに来ていただきたいのですが)
主節:voudrais(条件法)
従属節:viennes(接続法)

役割分担:まったく別の役割でその意味を与えられる。

  • 条件法(主節)=話し手の態度を柔らかくする(婉曲)
  • 接続法(従属節)=内容を非事実扱いにする(来るかどうかわからない)