3文字漢字は4字漢字と違って、続け書きするか切れ続きか悩むケースが多い。
そこで、点訳者の便宜のために、ハイブリッドラボ流で、形式的な暫定基準を定める。
今後、事例を集めることにより、『点訳の手引き』に拘らないラボ流の基準として耐えうるかを検証する。
1. 原則|続け書き
- 3文字漢字で、全て漢語で読む場合(例:主導権、保健所、財務省など)は、たいてい7拍以下なので、形式的基準で「続け書き」 してよい。
- 「拍数」と「和語/漢語」の組み合わせで、続け書きすると読み手の負担になる恐れがある場合は「切れ続き」する。
- 切れ続きする事例は今のところない
2. 暫定基準の確認
- 音読みだけで構成される場合
- 多くは 7拍以下 に収まる → 続け書き。
- 例:シュドーケン(主導権=6拍)、ザイムショー(財務省=6拍)
- 例外的に8拍以上になる場合は、1文字漢字で強い意味を持つと考えられるので、その漢字の前後で区切る。
- 多くは 7拍以下 に収まる → 続け書き。
- 和語読みを含む場合
- 7泊以下は続け書きする
- 事例:「北半球」「南半球」
「右半身」「左半身」
- 事例:「北半球」「南半球」
- 8拍以上となる場合は、漢語と和語の間で切れ続きする
- 7泊以下は続け書きする
- 『点訳の手引き』では3拍以上の意味のまとまりがある場合は、複合語内部で「切れ続き」するが、理由が思いつかないため、ラボ流では7拍以下は全て続け書きとする。
- 考えられる理由についてはこちら💁
3. ポイント
- 切れ続きする場合、リズムが悪くないか?
- 3〜5拍単位で区切るのが理想
- 2拍で区切ったときはリズムが悪くなること多い
- 続け書きの場合、息継ぎが欲しくならないか?
- 和語読みを含む場合は、そこで息継ぎが欲しくなることが考えられる
- 意味のまとまりが壊れていないか?
- 4字漢語と同様に、一方が3大小型辞書の一つに掲載されていれば、意味のまとまりとして許容する。