出典と設定
メグレ警視の名前は、ジュール・アメデ・フランソワ・メグレ(Jules Amedée François Maigret)です。
このフルネームは、ジョルジュ・シムノンが書いた
『メグレ警視』シリーズの中でも比較的初期の作品群や伝記的章で明かされています。
- 初出は『メグレと幽霊(Maigret et le fantôme)』など一部の作品、
およびシムノン自身のインタビュー・ノート類に基づくもの。 - 正式な役職名は:
Commissaire Jules Amedée François Maigret
(ジュール・アメデ・フランソワ・メグレ警視)
人物設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 1877年または1887年ごろ(作品により差) |
| 出身地 | フランス中部、アリエ県サン=フィアクル(Saint-Fiacre)村 |
| 家族 | 妻ルイーズ(Madame Maigret) |
| 経歴 | 医学部志望 → パリ警察官 → 司法警察部の警視に昇進 |
| 特徴 | 無口で観察眼が鋭く、人間の心の機微を読むタイプの刑事 |
| 愛用品 | パイプ・厚手の外套・ビール |
名前の意味
フランス語圏では典型的な19世紀末のカトリック的三名構成です:
- Jules(ジュール):主要な呼称(普段の名前)
- Amedée(アメデ):洗礼名的ミドルネーム
- François(フランソワ):家系的な名/聖人名
つまり、日常的には「ジュール・メグレ」で通しており、
フルネームは公式記録や警察文書などでのみ使われる形です。

