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作品背景|polcodとは?── 国際警察の秘密コード

polcod(ポルコード)メグレ警部『怪盗レトン』作中で、「polcod(ポルコード)」という言葉が出てきます。Maigret attira vers lui un second télégramme, rédigé lui aussi e...
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作品背景|ポワロとメグレ──通信の時代に生きる二人の探偵

〜クリスティが書かなかった「POLCOD」〜1930年代、ヨーロッパではすでに電報と電話が社会の神経のように張りめぐらされていた。その中で、二人の名探偵――エルキュール=ポワロとジュール・メグレ――は、まったく異なる「通信の世界」に生きてい...
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作品背景|エトワール・デュ・ノール「北極星号」

エトワール・デュ・ノール「北極星号」ジョルジュ・シムノン『怪盗レトン』(1931)の中で、警部メグレが受け取る三通目の電報に、一つの列車名が登場する。Pietr-le-Letton embarqué compartiment G.263, ...
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🕵️‍♂️作品背景|ベルティヨン式人相記録 —— 科学が「顔」を測った時代

ベルティヨン式人相記録とは十九世紀の末から二十世紀初頭にかけて、ヨーロッパの警察は「個人を科学的に識別する」新しい方法を手に入れた。それが、ベルティヨン式人相記録(le système Bertillon) である。アルフォンス・ベルティヨ...
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🇱🇻作品背景|『謎のラトヴィア人』——ラトヴィアとは

『怪盗レトン』とラトヴィア『Pietr le Letton』 は、邦題では『怪盗レトン』と訳される。しかし、現代を直訳すると「ラトヴィア人ピエトル」という固有名になる。つまり「レトン=ラトヴィア人」なのである。シムノンはなぜ、このような国籍...
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作品背景|ドーヴァーとフォークストン

「イギリスとフランスを結ぶ船」というと、いちばん有名なのはカレー(Calais)—ドーヴァー(Dover)間の航路である。しかし、シムノンがここで書いたのはイギリス側の港は「Folkestone(フォークストン)」。これは実際に当時存在した...
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🇬🇧作品背景|Agence Cook,『クック旅行社』とは

トマス・クック社(Thomas Cook & Son)Tous les grands hôtels, sans compter l’Agence Cook, étaient représentés.「名だたる|ホテルの|案内人が|並び、|ク...
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作品背景|『アルセーヌ・ルパンの逮捕』と<プロヴァンス号>

1905年当時の〈ラ・プロヴァンス号(La Provence)〉「La Provence(ラ・プロヴァンス号)」は、フランスの Compagnie Générale Transatlantique(略称 “Transat”)が保有していた豪...
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作品背景|沿岸貨物船カボトゥール(caboteur)

カボトゥールとは何かジョルジュ・シムノン『黄色い犬』冒頭のシーンEn face de lui, dans le bassin, un caboteur qui, l'après-midi, est venu se mettre à l'ab...
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作品背景|田舎紳士とパリ紳士 ――1930年フランスの装いと社会背景

コンカルノーの名士「ル=ポムレ」ジョルジュ・シムノンの『黄色い犬』で、メグレがコンカルノーのカフェで『デンマーク副領事』『女たらし』と紹介された「ル=ポムレ」の服装について、このように表現されている。L'homme qui se leva ...