ハイブリッドラボ

点訳研究

点訳研究|リズムか文法か

気づいていたのだ。ラボ流では、8拍なので、どこかで区切らなければなりません。もちろん、8拍でも無理に区切ることはせず、文章の「意味のまとまり」を優先して、全て続けて書くことも考えられます。点訳者としては、その方が楽かもしれません。しかし、文...
作品背景

🇫🇷作品背景|1930年代のセーヌ川のタグボート

一日の終わりを告げる音The last tug had gone by, carrying green and red lights and towing three barges.「最後のタグボートが通りすぎた。緑と赤の灯をつけ、3艘のは...
作品背景

作品背景|『アルセーヌ・ルパンの逮捕』と<プロヴァンス号>

1905年当時の〈ラ・プロヴァンス号(La Provence)〉「La Provence(ラ・プロヴァンス号)」は、フランスの Compagnie Générale Transatlantique(略称 “Transat”)が保有していた豪...
点訳研究

点訳研究|リズムか?誤読防止か?

Et le soir on sut qu’il avait été convoqué par le commandant.そして|その夜、|彼が|船長に|呼び出されていたことが|分かった。とてもよく出てくる表現である、「〜いたこと」「〜いる...
作品背景

🇫🇷作品背景|シムノンと「十字路の家」における空間のねじれ

シムノンの狙い一般的に、探偵小説で実在の地名を用いる場合、それはしばしば時間的トリックやアリバイの手がかりになる。たとえばロンドンの「チャリング・クロス」や「キングズ・クロス」は、列車の発着時刻を通じて論理を支える重要な舞台装置となる。つま...
作品背景

作品背景|沿岸貨物船カボトゥール(caboteur)

カボトゥールとは何かジョルジュ・シムノン『黄色い犬』冒頭のシーンEn face de lui, dans le bassin, un caboteur qui, l'après-midi, est venu se mettre à l'ab...
作品背景

🇫🇷作品背景|1930年頃のフランスの検死制度

パリの「ラ・モルグ」19世紀末から1930年代にかけてのフランスでは、検死(autopsie judiciaire)はすでに制度化された司法手続きの一部でした。とりわけパリには、セーヌ河岸(現在のサン・ルイ島付近)に「ラ・モルグ(La Mo...
作品背景

作品背景|田舎紳士とパリ紳士 ――1930年フランスの装いと社会背景

コンカルノーの名士「ル=ポムレ」ジョルジュ・シムノンの『黄色い犬』で、メグレがコンカルノーのカフェで『デンマーク副領事』『女たらし』と紹介された「ル=ポムレ」の服装について、このように表現されている。L'homme qui se leva ...
フランス語

語学|フランス語の直説法における過去形

🇫🇷 フランス語の直説法における過去形(4種類)名称フランス語典型形主な用途文体① 複合過去passé composéj’ai parlé日常会話・現在とつながる過去口語的② 半過去imparfaitje parlais状態・習慣・背景描写...
作品背景

🇫🇷作品背景|右手と左手の迷信(ヨーロッパ篇)

メグレ夫妻の一場面から「あなた、右手でドアを開けてるわね」これは彼には珍しいことだった。彼はいつも左手でドアを開けていた。そしてマダム・メグレは、自分が迷信深いことを隠しもしなかった。静かな家庭の一幕にすぎないこの会話には、実は古くからの「...