食パンじゃないサンドイッチ
『怪盗レトン』(第3章)で、外から司法警察部に戻って来たメグレが事務員に、サンドイッチを頼むシーンがあります。

— Commande-moi des demis et des sandwiches. Pas de pain mie, hein !
— 生ビールを|半パイント(中ジョッキ)で|何本か、|それに|サンドイッチを|頼んでくれ。
食パンのやつじゃ|ないぞ、|いいな。
私は、『食パンじゃないサンドイッチってなに?』と、思ってAIに聞いてみました。
フランス語の pain de mie は、日本の「角食パン」に近い、やわらかく白く均一なパンです。
したがって、
Pas de pain mie !
=「あの白くてやわらかい食パンは使うな」
という意味になります。
じゃあ、サンドイッチにどんなパンを使うのか
① バゲット(pain ordinaire)

日本でもおなじみのフランスパンですね。
外は固く、中は気泡のあるパン。
これを横に割って具をはさむ。
実はわたしも、食パンのよりもフランスパンのサンドイッチの方が好みです。
② パン・ド・カンパーニュ(田舎パン)

少し酸味があり、どっしりしたパン。
確かに、このパンではさんでもよさげです。
つまりどういうサンドイッチ?
✔ 固いフランスパンを横に切る
✔ バター+ハム
✔ バター+チーズ
✔ コルニッション(ピクルス)入り
メグレのイメージとして
シムノンは、メグレ警部のシリーズ第1作で、メグレがどういう人物か熱心に書いています。つまり、このメグレのサンドイッチの好みもメグレのイメージづくりに役立てているんのでしょう。
パンで挟んだサンドイッチのイメージは
・上品
・ホテル風
・英国的
・やわらかい
つまり、食パンで挟んだサンドイッチのイメージはメグレに似合わない!
無骨なメグレのイメージはこっち!
✔ 粗いパン
✔ 噛み応え
✔ ビールに合うもの

メグレシリーズいくつか読みましたが、たしかに、自分の部屋ではしょっちゅうビールを飲んでます!
そして食べるものといえば、いつもサンドイッチ!
同僚の刑事にも、尋問中の被疑者にもサンドイッチ!
たしかに、フランスですから、フランスパンのサンドイッチを連想しても、まったくおかしくなかったのです。
私のイメージはサンドイッチ=白い食パンでした。
思い込み、こわいですね💦
